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書籍・遺墨
袋中上人辞世幅
大きさ:縦 39.5 横 28.8
時代:江戸時代初期
解説:袋中上人が寛永16年(1639)入寂の前日に残した辞世の句。
八世東暉(とうき)上人の裏書によれば、病床にあった上人は、聴雲という僧に書き取らせようとしたが、上手く書けなかった為、上人自ら紙を倒して書いたという。
そのため、字が乱れて読みづらいが、「転識得智トハ代初春ノ霞ノ色ヤソレナラン」と記すとある。
寤寐集(ごびしゅう)
大きさ:縦 17.9 横 632.2
時代:江戸時代初期
解説:袋中上人が過去にあったことや、夢にみたことを52項にまとめたもの。
見返しの梵字には「夢現ノコトバ書ク今ハ皆覚メヌ」とある。上人の事蹟などを知る上で重要な資料であろう。
なお寤寐集は奈良女子大学の協力によって、非常に詳細な画像が撮影されていて、奈良地域関連資料画像データベースにおいて公開されております。
枕中書(五冊)
大きさ:各縦 19.5 横 13.4
時代:江戸時代初期
解説:箱書きには「枕中書」とあるが、表紙には東暉和尚の筆で「枕草紙」とある。
袋中上人のメモ帳とでもいうべき書物で、仏教だけにととまらず、神道、儒教、詩歌などに関連する内容の抜書きが書かれている。袋中の幅広い学問の様子を示す資料である。
佛説七知経(国指定重要文化財)
大きさ:縦 26.0 横 119.7
時代:奈良時代(天平6年 734)
解説:聖武天皇の勅願一切経で、もと五千巻あったものが、現在では僅か数巻を伝えるのみである。
巻末の願文に続いて写経司の記述が見られ、官立写経所の存在を示す貴重な一巻である。
一切経の収集に尽力を注いだ袋中上人によって当山に伝わる。
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